IPS細胞から作った目の角膜移植の臨床研究を国が了承

iPS細胞から作った目の角膜の組織を患者に移植して、視力を回復させる大阪大学などの臨床研究が国の部会で条件付きで了承されたことが報じられました。

iPS細胞を使った角膜の再生医療は世界で初めてで、角膜移植を待つ患者の新たな選択肢になるか注目されます。

厚生労働省の部会で了承されたのは、大阪大学の西田幸二教授らのグループが計画している臨床研究で、角膜が濁って視力が大きく低下し、失明することもある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者4人にiPS細胞から作ったシート状の角膜の組織を移植し、1年間安全性と有効性を確認します。

 

iPS細胞を応用した角膜の再生医療は世界で初めてで、臨床応用に向けた国の手続きが終わったのは目の網膜の難病やパーキンソン病、それに重い心臓病などに続いて6件目です。

厚生労働省によりますと、角膜の移植は、アイバンクに事前に登録した人などが亡くなったときに角膜を提供してもらい行っていますが、提供者が減っていて、去年3月の時点で角膜の移植を待つ人の数は全国で1600人あまりいて、移植する角膜が足りていないということです。

グループでは、安全性と有効性が確認できれば対象となる病気を広げていきたいとしています。