高齢者の虐待 過去最多 虐待の39.9%は息子

高齢者が、家族や介護職員などから虐待を受けた件数は、昨年度1万7800件余りにのぼり、過去最多となったことが厚生労働省のまとめでわかったと報じられました。

 

厚生労働省によりますと、昨年度、高齢者が家族や介護職員などから虐待を受けた件数は合わせて1万7870件で、前の年度より282件増え、統計を取り始めた平成18年度以降で最も多くなりました。

このうち、家族や親族などからの虐待は1万7249件でした。
虐待の内容では、
▽暴力などの「身体的虐待」が67.8%
▽暴言などの「心理的虐待」が39.5%
▽介護などの放棄が19.9%
などとなっています。

家族などによる虐待や虐待が疑われるケースで死亡した高齢者は、21人にのぼっています。

虐待したのは、
▽息子が39.9%
と最も多く、次いで、
▽夫が21.6%、
▽娘が17.7%となっていて、
虐待の理由は、介護疲れやストレスが最も多く25.4%と全体の4分の1を占めています。

また、介護施設や訪問介護の職員による虐待は621件と、前の年度より20%以上増えてこちらも過去最多となりました。

虐待の理由は、知識や介護技術の不足、それに職員のストレスなどが挙げられています。

厚生労働省は、介護の負担が大きい家庭などで虐待が起きるケースが多いとみて、介護サービスの適切な活用を促すほか、施設職員の処遇を改善し人材を確保するなどして虐待を防いでいきたいとしています。