金融庁、検査マニュアル廃止へ (毎日新聞より)

金融庁は15日、新たな検査・監督の考え方を発表した。

 

金融機関への検査の手引書「金融検査マニュアル」を2018年度終了後をめどに廃止。

厳格な資産査定で財務健全化を迫った従来の手法を改め、各機関の経営判断を尊重して改善を促す方針を明確にする。

金融庁の業務は、銀行など金融機関の経営を日常的に指導する「監督」と、店舗などに立ち入ってリスク管理体制などをチェックする「検査」に分かれる。検査は金融危機後、金融機関の不良債権をあぶり出し、財務改善を迫る手段として機能を発揮してきた。

だが、金融庁の有識者会議が今年3月とりまとめた報告では、人口減少や技術革新への対応など金融機関の経営課題が多様化する中、マニュアル重視の検査は「最低基準さえ充足すればよいというカルチャーを生み、変化への機動的対応を妨げる」として抜本的見直しを提言していた。

 

金融庁は今回新たに示した考え方で、検査マニュアルを廃止し、これまで示してきた一律のチェックリストや資産査定基準も廃止する方針を明記した。

そのうえで、各金融機関のビジネスモデルや置かれた環境を把握し、その内容に応じて個別に改善を促していく方針を明らかにした。

さらに金融機関に積極的な情報開示を求め、創意工夫を競い合う環境作りを目指す考えも示した。