結局、取り引きの中心になっている来年6月ものの終値は、連休前の先週水曜日の22日よりも183円値上がりして、1グラム当たり6580円で最高値を更新しました。
金融市場で「金」は安全な資産とされ、経済の先行きに懸念が高まると買われる傾向があります。
世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないことに加え、アメリカと中国が互いに総領事館を閉鎖させ、関係悪化が一段と深刻になったことで先行きに対する警戒感から、金を買う動きが強まりました。
市場関係者は「金の先物の取り引きが大阪取引所に移されたことで、新たな投資家の資金も流入し、価格の上昇につながった可能性もある」と話しています。