米国の医療保険業界 ウェアラブル端末業界との提携加速 (ネクタイ派手夫の保険流通革命ブログより)

米国の医療保険業界で、ウエアラブル端末業界との提携が進んでいます。

 

最大手のユナイテッドヘルス・グループは今年から米フィットビットと組み、端末で「1日1万歩」などの課題達成が確認できた契約者には、保険料を一定額割り引くサービスを始めます。

 

日本でも東京海上日動あんしん生命社が1日平均8000歩歩いたら3年後に還付金が生じる医療保険を販売すると発表したばかりですが、時代は、『健康維持連動商品』でしょうか。

 

契約者は自らの健康増進を追求しながら、保険料負担も減らせるので、無理やりやらせられているのではなく、「自主」的に取り組むものなので、一定の層には確実に広がると思いますね。

ユナイテッドヘルスの課題には「1日1万歩」のほかに、「30分3000歩」「5分間に300歩を1日に6回(1時間の間隔をあける)」があるそうです。

 

これらの課題を達成した保険契約者には免責額を1日4ドル、年間1500ドル最大で減額します。

 

ご存知のように、米国の一般的な医療保険では、免責額の上限に達するまでは医療費を負担しなくてはなりません。

 

因みに、このサービスで活動の記録に使われるのが、フィットビット社の時計型「フィットビット・チャージ2」で1日に歩いた歩数や距離を記録し、運動が足りない場合には通知もしてくれるそうです。

 

米医療保険大手のエトナも米アップルと提携し、顧客の一部に対して「アップルウオッチ」の割引販売を始め、健康管理のアプリも協力して開発すると報道されていました。

 

エトナの最高経営責任者(CEO)は「これらの道具を使って、健康的な生活の実現を手助けしていく」とコメントしました。

 

実は、保険業界との提携には、端末を製造するメーカー側にもメリットがあります。

 

ウエアラブル端末市場は当初の期待ほど広がっておらず、成長の鈍化が目立つため、保険会社と手を組むことで、消費者にウエアラブル端末を持つメリットを訴えることができると考えているようです。

 

もっとも、「消費者」が求める保険会社のサービスという調査で、「医療費の支払い見積もりや病院のネット予約など簡単な機能だけを求めている」ことも分かっており、消費者のニーズとかけ離れた先端技術への投資には疑問の声もあるそうです。

 

ただ、日本の場合は、医療費削減の大命題があるので、国を挙げて取り組めれば、実現可能だと思いますし、元来、日本人は勤勉・真面目ですので、こうした「健康維持」も学校教育の中に取り込んでいければ、真摯に一生取り組むのではないかとも思いますね。

 

今後の保険会社の「健康維持をすれば保険料が安くなる保険商品開発」は、ドンドン、エッジの効いたものになると思いますし、なって欲しいと思いますね。