生保の下期運用方針、クレジット資産への投資鮮明に

国内主要生命保険9社の2020年度下期運用方針が出そろい、各社いずれも低金利環境での収益力向上を目的に、高利回りが見込める社債などクレジット資産への投資を進めることが報じられました。

 

資産負債総合管理(ALM)運用に基づき、金利上昇局面では長期債への投資も積極化し、下期も新型コロナウイルス感染症の再拡大や米中貿易摩擦などでボラティリティー(変動性)の高い相場が見通される中、機動的な資産分配を実施する構えだと報じていました。

 

日本生命は、超長期の日本国債と同規模となる5000億円程度を通貨スワップを用いて円金利化した海外社債や円建て社債に投資する方針。

第一生命は収益力強化とリスク分散の観点で伝統的資産との相関が低いオルタナティブ投資を強化。

 

明治安田保険は為替変動に伴うリスクをヘッジしたクレジット物の外債を積み増すとしています。

 

住友生命も高いリターンが見込まれる外貨建て事業債への投資を中心に米欧の信用力の高い銘柄への投資を計画していると報じていました。

 

生保各社にとっては世界的な低金利が今後も長期的に見込まれ厳しい運用環境が続く中、ESG(環境・社会・企業統治)評価の対象も拡大しながらリターンの獲得に努める必要があります。