生保に「健康増進型」の波

健康改善で保険料を割り引いたりキャッシュバックしたりする「健康増進型保険」が拡大していることが報じられました。

 

SOMPOひまわり生命保険は、2025年度までに「原則全ての個人保険商品を健康増進型に切り替える」と宣言しました。

 

SOMPOひまわり生命は貯蓄性の高い一部の保険を除き、5年後までに健康増進型ではない死亡保険や医療保険の販売を順次停止し、新規契約のほぼ全てを健康増進型にするとしています。
足元で新規契約に占める健康増進型保険の割合は約25%にとどまっており、5年計画でビジネスモデルを転換する方針です。

販売する健康増進型保険の名称は「インシュアヘルス」。

代表的なのは設定した目標に応じた血圧や体重などの改善で保険料を引き下げ、過去の加入期間に遡って保険料の差額もキャッシュバックする商品になります。

喫煙者が禁煙し、BMI(体格指数、18~27)や血圧(最高140未満、最低90未満)を満たせば、最大3割引きとなり、契約日に遡って還付金がもらえるとしています。

 

予防治療を始めた場合などに一時金を支給する仕組みもあり、たとえば同社が扱う糖尿病患者向けの医療保険では、定期的に健康診断の数値を提出してもらい、対象の数値が一定を保つか改善すると、1年に1カ月分の保険料を一時金として還付するとしています。

 

SOMPOひまわり生命が商品戦略を転換するのは、競争激化で違いを打ち出す必要に迫られているためで、同社の新契約年換算保険料は19年度で前の期比3割減の250億円にとどまりました。

 

大手生保のグループ会社が主力販路だった保険ショップに手を伸ばし、損保系生保は苦戦を余儀なくされていて、打開策として消費者ニーズが高まっている健康増進型保険に目を付けたと報じられていて、大手生保が価格破壊を恐れ、本格参入をためらっているうちに保険料の引き下げにつなげて競争力を付けたい考えだとも報じられていました。