日銀が日本株最大株主へ
株式市場で日銀の存在感が一段と大きくなっていると報じられました。
日銀の保有残高(時価ベース)は3月末時点で28兆円強となり、これは東証1部の時価総額の4.7%に相当します。
日銀が同じペースで買い続けると仮定すると、20年11月末には約40兆円に増える予想。
現在6%超を保有すると見られ、最大の株主である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を上回る計算だそうです。
日銀が公表する買い入れ基準などをもとに実質保有額を試算すると、日東電工やファナック、オムロンなど23社で筆頭株主になったもようで、上位10位以内の株主を指す「大株主」基準では3月末時点で、上場企業の49.7%と半数で日銀が大株主となっているとのこと。
日本の資本市場は、資本規制緩和に対する警戒感から株式持ち合いが形成され、個人から銀行や保険会社などに主役が交代したのが第1幕。
その後、海外投資家の影響力が急速に増した段階を第2幕とすると、日銀が市場の主役となってきた現在は第3幕といえると報じています。
公的年金に代わって日銀が最大株主となる来年末は日本の資本市場の転換点となるとしています。