同性カップルの住宅ローン、新たな取組みスタート (NHKニュースより)

これまでほとんどの金融機関で認められていなかった同性カップルへの住宅ローンについて、2人で生活する意思をカップルが表明すればローンを組めるようにする新たな取り組みを、インターネット銀行と住宅情報会社が協力して始めました。

取り組みを始めた楽天銀行などによりますと、ほとんどの金融機関は、住宅ローンを組む際、同性のパートナーを配偶者と見なしていません。
このため、同性カップルの場合、ローンの基準となるのはどちらか1人の収入だけで、「2人合わせた収入を基準により充実したローンを組めるようにしてほしい」という声が、住宅を求める同性カップルなどから挙がっていました。
こうした中、楽天銀行と大手住宅情報サイト「SUUMO」の運営会社は、窓口で2人で生活する意思をカップルが表明すれば、2人の合算した収入をローンの基準にする取り組みを先月から始め、住宅の購入を検討する同性カップルが相談に訪れています。

相談に来たゲイのこうきさん(仮名・27)は「収入を合算できると住宅の選択肢が広がるのでうれしい」と話していました。
「SUUMO」の運営会社の小林卓麻部長は「マイホームの購入というLGBTの人たちの夢の幅を少しでも広げていきたい」と話していました。
同性カップルの住宅ローンについては、みずほ銀行でも、互いが後見人となる公正証書などを出せばパートナーを配偶者とする取り組みを先月から始めています。

東京・渋谷区に住むゲイのこうきさん(仮名・27)とパートナーのゆうたさん(仮名・25)は、1年半前から交際を始め、今は賃貸マンションで一緒に暮らしています。
2人で暮らし続ける住宅を持ちたいと相談に訪れました。
これまで「男性どうし不可」という入居の条件を見て同性カップルへの差別を感じ、ショックを受けたこともあるといいます。
住宅の購入についても、当初は1人の収入を基にローンを組むしかないと考えていました。
今回、2人で生活することを表明することでより充実したローンを組める道ができたことを知り、住宅を選ぶ選択肢も広がると考えています。
こうきさんは「これまで自分が住みたいところに住みたいと言っているだけなのに、それが通らず、存在が否定されていると感じてきました。新たな取り組みでやっと自分たちの存在が認めてもらえたという思いです」と話しています。