保険業界、進む転勤廃止

全国転勤が一般的な金融業界ですが、保険業界では社員の本心を反映した制度や学生ニーズに応えた採用コースの新設などが進んでいることが報じられました。

 

ライフイベントの変化に対応した制度設計で、人材確保や定着率向上をはじめ、個人の能力アップにつなげる狙いがあります。

 

「本音では転勤は嫌」―。こうした思いに応え、AIG損害保険は4月に会社都合の転居を伴う転勤を廃止しました。

 

国内損保が相次ぎ導入しているのが、全国を複数のブロックに分け、その範囲内で転勤するワイド型。

三井住友海上火災保険は2019年度採用に「ワイドエリア」を新設しました。

20年春入社予定の地域社員内定者264人中、約25%の65人が「ワイドエリア」での採用となったそです。

 

ワイド型を大手損保で初めて導入したのが東京海上日動火災保険。

申請型キャリアアップ応援制度として希望すればワイド型に移れます。

若手の頃は新たな環境に挑戦できる一方、結婚などライフイベントの変化があれば転居転勤のないエリア型を再選択できる柔軟性を持たせたものです。

 

学生や従業員が求める働き方は十人十色。

長寿命化に伴い親の介護リスクも高くリモートワークなどの推進も必要で、売り手市場で人材確保が厳しい中、採用コースの見直しが現状打破の一助になる可能性があると報じていました。