保険 × IT 香港で勃興

香港でインターネット専業の保険会社が相次いで生まれていることが報じられました。

 

中国のネット大手、騰訊控股(テンセント)が出資するブルーが5分以内に契約できる医療保険の販売を始めたほか、4月には保泰人寿がネット専業として初めて認可を取り営業を始めたとのこと。

 

当局も保険とIT(情報技術)が融合したインシュアテックを後押ししているそうです。

 

ブルーは2018年9月に営業を始め、CEOは「3つの質問で加入できる医療保険などシンプルで柔軟な商品を提供する」と話しています。

保泰人寿は、香港の保険業監管局からネット専業保険として初の認可を得ました。

 

政府主導の枠組みである任意型医療保険の商品を販売しますが、「すべてデジタルで完結するため、コストを抑えられる」として、ネットになじみのある「25~45歳の若い顧客をターゲットにする」方針だそうです。

 

スイス再保険によると、香港の域内総生産(GDP)に対する保険料収入の比率を示す「保険浸透率」は16.8%と、アジア先進国の平均(6.8%)やアジア新興国(2.3%)を大きく上回ります。

 

運用性商品が多く普及が進んでいることもあって、中国や欧米の保険会社50社以上が集積しています。

 

ただ生保では10万人に上るエージェントと呼ばれる保険販売員や銀行を介した販売が主流で、デジタル化は遅れています。

 

保泰人寿は「デジタル経由の販売は1%未満で、潜在的な市場は大きい」と期待しているそうです。

 

香港フィンテック協会は「保険はテクノロジーの活用で銀行に比べて2~4年後れを取っていた。多くのグローバル企業が事業変革を試みている」と指摘しています。