D&O保険、丸紅が価格抑え提供へ

丸紅は、取引先の中小企業を対象にした経営支援サービス「丸紅取引先協力会」を強化し、役員が株主や取引先、従業員から訴訟を提起されたなどの場合に被った損害を補償する「会社役員賠償責任保険(D&O保険)」の取り扱いを新たに始めたことが報じられました。

 

売上高で100億円以下の企業の利用を想定しており、一般的なD&O保険よりも5割程度価格を抑えたサービスとして展開していく考えだそうです。

 

近年では中小企業や未上場企業においても、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化や役員の責任明確化の流れがあり、D&O保険に対するニーズが高まっています。

 

また、嫌がらせやいじめといったパワーハラスメントを防ぐための法律(改正労働施策総合推進法)が6月からまず大企業対象に施行されるなど、取り巻く環境は変化しており、中小企業も2022年4月から対象となります。

 

D&O保険「スター・マネジメント・ライアビリティ」は、役員個人のほか、会社の損害を補償し、役員間の内輪もめ、役員退任後の補償継続や人への補償、取引先など第3者から自社の従業員へのハラスメントにも対応したものになっています。

 

丸紅セーフネット(東京都千代田区)が取扱代理店を、スター・インデムニティ・アンド・ライアビリティ・カンパニー(同千代田区)が引き受け保険会社をそれぞれ務めます。

 

丸紅は取引先企業などを対象に、事務やIT、保険、物流などのコスト削減提案や、経営支援などを行うための会員組織として「丸紅取引先協力会」を19年1月に設立し、会員企業の平均売上高は約40億円、平均従業員は約200人だそうです。

 

現在は200社強が会員になっているが、20年度中に約1000社まで会員数を増やしたい考えとしています。