日本生命、マスミューチュアル生命を買収 (日本経済新聞より)

日本生命保険は中堅のマスミューチュアル生命保険を買収する最終交渉に入った。

株式の過半を取得する方向。買収額は1000億~2000億円の見込み。

銀行窓口での保険販売が専門のマスミューチュアルを傘下に収めることで、第一生命ホールディングスの後じんを拝してきた銀行窓販部門を強化する。生保最大手の日本生命が動き出したことにより、国内生保で再編機運が高まる可能性がある。

 

国内生保の再編は2015年、日本生命が三井生命保険を買収して以来。両社は近く基本合意し、今年度内の契約締結を目指している。

 

マスミューチュアルは米マスミューチュアル・フィナンシャル・グループの日本法人。保険商品の銀行窓販の解禁を受け、04年から窓販に特化した専門生保会社として成長してきた。

外貨建て商品のほか、高齢者向けの年金商品や運用として扱う終身保険などを銀行経由で販売。保険料等収入は15年3月期に4689億円。ただ銀行窓販は足元では日銀のマイナス金利政策のあおりを受け販売が低迷している。15年度に7兆円近くあった市場規模は1年で4兆円程度に縮小。マスミューチュアルの17年3月期の保険料等収入は3229億円に落ち込んでおり、テコ入れが必要となっていた。

 

一方、営業職員による販売網に強みを持つ日本生命は、大手生保の中ではもともと銀行窓販に慎重だった。日本経済新聞の聞き取り調査では、マイナス金利導入前の15年度の窓販の規模は3位だったが、16年度は三井住友海上プライマリー生命保険、第一生命、住友生命保険、メットライフに次ぐ5位だった。

 

今回、日本生命は中長期的には銀行窓販は成長分野と判断し、積極路線に転じる。今回の買収で窓販では第一生命に次ぐ規模になる見通しだ。

 

日本生命は買収戦略を強化している。現在進めている中期経営計画では、20年度までの4年間でM&A(合併・買収)を含め成長分野に1兆5000億円を投じる方針。15年には国内で三井生命を約2800億円で買収し、海外でも豪州のMLCを傘下に収めた。保険会社以外でも、米資産運用大手のTCWに2~3割出資する方向で交渉を進めている。