損害保険代理店の憂鬱 (ネクタイ派手夫の保険流通革命ブログより)

最近お会いする損害保険代理店の社長から必ず聞くワードは、「今年の手数料率がどうなるか心配」というものです。

 

各種「指標」をベースに保険会社が毎年、代理店手数料率を決め、通知があるだけというスキームですので、正直、蓋を開けてみないと判らないという感じなので、こうした心配に繋がると思います。

 

なかなかハードな増収率は、現在の業界情勢ではクリアするのは容易ではないと思います。

 

聞いた話では、昨年、従来110だった手数料率が36に下がったという話もありました。

 

背景には、それなりの理由があるとは思いますが、いきなり昨年の三分の一に収入が激減するということでは、事業計画を立てるどころの話になりませんよね。

 

損害保険代理店は変な構図になっていて、販売する保険代理店が保険料を算出できない商品も相当数あります。

 

いちいちメーカーである保険会社にお伺いを挙げて、いくらの保険料になるかを待つという構図ですが、他の業界では考えられない二重構造だと思います。

 

場合によっては、社内規定としての引受規制があるので、年単位で保険の引受状況が変化するという商品すらあります。

 

保険会社からすると、いちいち代理店から保険料の照会が来て、保険料のロットが大きければ良いでしょうが、そうでなければ手間としか感じないですよね。

 

保険会社に度々照会していると自立できない代理店のレッテルが貼られ、当然、手数料率は下がるしかありません。

 

二重構造そのものに問題があるにも関わらず、理不尽と感じる代理店さんも多いと思います。

 

結果、これでは販売している代理店はたまったものではなく、従って、自動車保険、火災保険といった自分でも保険料計算が出来る商品しか売れなくなると思います。

 

悪いスパイラルが相変わらず続いている状況だと思いますが、この状況を打破するために、大きな保険代理店に統廃合される展開が全国で起こっています。

 

保険会社も各県に数店の代理店を特定し、ここに中小零細代理店を吸収させ、支店機能をさせようと動いているように思います。

 

問題は、この中小零細代理店の規模感。

 

最近は規模感が上がって、年間取扱収保3億円でも危ないと思います。

 

ある程度安心と言える「最低収保は各保険会社毎に10億円」という規模感だと考えています。

 

そのためには、まずは、緩やかなネットワークに参画するしか手はありません。

 

保険代理店向けセミナーが最近よく開催されていますので、アンテナを立てて、参加できるセミナーには参加して情報収集するとともに、タッグを組むネットワークを探していかなければ、目の前のこの一年ですら勝ち残れないと思っています。