広がる糖質制限 (NHKニュースより)

健康志向で糖質を抑えた食事のニーズが高まっているとして、外食チェーンが新たなメニューを相次いで打ち出す中で、回転寿司チェーン大手がコメを使わない「すし」の販売を始めることになりました。

コメを使わない「すし」を打ち出したのは、大阪府に本社を置く、回転寿司チェーン大手「くら寿司」で、31日から全国390店舗余りで販売を始めます。
この「すし」は、いわゆる「しゃり」の代わりに大根の酢漬けを使います。大根の酢漬けを細かく刻んで、しゃりのようにしたうえに、マグロなどのネタを乗せて握りずし風にしたり、ネタと一緒にのりで巻いて巻きずしのようにしたりしています。
大根の酢漬けは、しょうゆやゆずこしょうなどで味付けされ、食感もしゃりに近づける工夫をしているということです。
価格は、この店の通常のすしと同じですが、糖質を60%から80%程度抑えているということで、会社では生活習慣病の予防などで糖質を抑えたメニューを求める消費者を取り込みたいとしています。
「くら寿司」の運営会社の、田中信副社長は、「しゃりには、こだわりを持ってきたが、時代のニーズに合わせて新たなメニューを開発した。健康意識の高い女性を中心に糖質を気にせず食べてほしい」と話していました。

外食業界では、牛丼チェーン各社が糖質やカロリーを抑えたメニューを相次いで販売するなど消費者の健康志向の高まりに対応する動きが広がっています。

外食チェーンの間では、糖質を抑えたメニューの開発が相次いでいます。このうち、東京や神奈川など首都圏でおよそ30店舗を展開するラーメンチェーンの「舎鈴」では、つけ麺ならぬ、「つけ肉」を販売しています。
糖質が多いとされる小麦の麺は使わずに、ゆでた豚肉をスープに浸して食べるというメニューです。通常のつけ麺よりも、糖質を半分以下に抑えているということで、健康を気にする中高年の客からの注文が多いということです。
50代の会社員の男性は、「糖質を控えていますが、このメニューならつけ麺を食べている感覚が楽しめ、ラーメン好きにはたまらないです」と話していました。
このラーメンチェーンを運営する「松富士食品」営業部の渡邉真治さんは、「こんなメニューを待っていたという反応もいただいているので、今後も野菜を多く使うなど健康を意識したメニューに力を入れていきたい」と話していました。

専門家「糖質を緩やかに制限を」

外食チェーンの間で糖質を抑えるというメニューが相次いでいることについて、健康的な食生活を呼びかけている社団法人「食・楽・健康協会」の代表理事を務める北里大学北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長は「40代以上の男性の2人に1人が、生活習慣病の危険性が高まるメタボリックシンドロームか、その予備軍と言われている中で、その人たちが外食でも健康に気をつけながらおいしく食べられる食事が広がっているのは望ましいことだと思う」と話しています。
その一方で、山田氏は「糖質だけでなくカロリーも制限すると筋肉がやせ衰えてしまう。脂質やたんぱく質などもしっかり取って、糖質を緩やかに制限するのが正しい方法だ」と指摘しています。
インステック総合研究所コメント】
飲食業も「健康」志向にしないと勝てない時代。
年をとっても「元気」でいるためには生活習慣を改めることしかありません。
『お金がないので、万が一、病気になったら生活できない。だったら、健康でいなくては!』
健康寿命を意識している方が増えましたね。