世界損失2年で1300兆円 IMF試算 今年マイナス4.9%成長

国際通貨基金(IMF)は6月24日改定した世界経済見通しで、2020年の成長率をマイナス4.9%と予測し、4月時点から1.9ポイントさらに下方修正したことが報じられました。

 

新型コロナウイルスで先進国と新興国がそろって景気後退に陥り、経済損失は2年間で12.5兆ドル(約1300兆円)と試算しました。

 

IMFは「世界経済は『大封鎖』に陥り、大恐慌以来で最悪の景気後退だ」としました。

 

大恐慌時の1930~32年は、世界経済が17~18%も縮小したとされますが、感染第2波が避けられれば、21年は5.4%のプラス成長に回復するとみますが、同年の予測も4月時点から0.4ポイント下方修正しました。

 

2020年の先進国経済は歴史的な落ち込みとなる見通し。

感染者数が比較的少ない日本も20年の成長率はマイナス5.8%と予測され、リーマン・ショック後の09年(同5.4%)を超す景気悪化となります。

米国は8.0%減と、第2次世界大戦の特需が消えた1946年(11.6%減)以来、74年ぶりの大幅なマイナス成長となりそうです。

 

新興・途上国は3.0%減と統計がある80年以降で初めてマイナス成長となる見込み。

中国が1.0%のプラス成長を維持するものの、経済封鎖が続くインドは4.5%減と、石油危機以来の大幅な落ち込みとなりそうだともしています。

感染者数が世界2位となったブラジルも9.1%減と予測され、同国政府によると1948年以来で最も厳しいマイナス成長となる見通しです。